特別展「光をまとう」

石川県能登島ガラス美術館 からのお知らせ

光を透過・反射するガラスで作られる造形は、光を受けることで形や質感が強調され、内部に溜まる光は、その表情を一変させます。また、普段は気に留めない光を意識させるように、触れることができない、あるいは隠れて見えない「なにか」の存在を私達に示してくれます。本展は、光とガラスとの関係性を見つめ、造形表現に取り組む作家たちによる展覧会です。光によって引き立つガラスの表情と、そこに見えてくる「なにか」の気配を感じとることで、鑑賞者が新たな気づきを得る機会となれば幸いです。

作品左から
Wait The Light/扇田克也/2023年/作家蔵
ガラスの中の瞬間/奥野美果/2002年/石川県能登島ガラス美術館蔵 撮影:岡村喜知郎
樹海 #2011/佐々木雅浩/2020年/作家蔵

石川県能登島ガラス美術館

ヨーロッパのガラスの都ヴェネツィアをお手本に「島でガラスを」と、1982年にガラス工房が誘致され、1991年にはガラスの情報発信基地として美術館が建設されました。七尾湾を見渡す高台にある美術館はまるで宇宙船のような前衛的な建築デザインが特徴的。 ピカソ・シャガールといった有名な芸術家のデザインをもとに制作されたガラス作品の展示を含め、年に数回の展覧会を開催しています。建築家・毛綱毅曠の設計で風水の考えを取り入れたとてもユニークな構造になっています。 また、大きなガラスのオブジェが展示されている丘からの眺めは最高です。 ...

  1. 2023年12月25日 特別展「光をまとう」