お知らせ
石川県能登島ガラス美術館

「カットガラス展」「生々流転」 ※2本立ての展覧会

カットガラス展
ガラスの伝統的な装飾技法のひとつである、カット。ガラスの表面にカット加工を施すことで、シャープな印象を与え、また、カット面に光が反射するとキラキラとした輝きを得ることができます。日本に残る古いカットガラスとして、ササン朝ペルシア(226-651)で製作されたといわれる正倉院宝物の白瑠璃碗(はくるりのわん)が知られていますが、カットガラスが多く輸入されるようになるのは江戸時代になってからです。日本に舶載された西洋のカットガラスの輝きは人々を魅了しました。やがて徐冷技術の発達にともない、カット加工に適した厚手のガラス器の製作が可能となったことから、天保年間(1830-1844)には和様のカットガラス・切子が流通するようになりました。本展では近代の器や日本のカットガラス・切子の流れをくむ現代作品、中国清朝ガラスなどを紹介し、カット技法による様々なガラスの表情をご覧いただきます。
 ※本展は予定していた内容の規模を縮小して開催します。

生々流転
約4500年にも及ぶガラスの歴史の中で、ガラス素地や窯、工具などの改良が進むに連れ成形技術が向上し、多様な視覚効果をもたらす技法が生み出されてきました。江戸時代のガラス職人たちが西洋ガラスの再現に取り組んだように、現代の作家たちも試行錯誤によって新たな技法を開発するなど、ガラスの表現素材としての可能性は無限の広がりを見せています。本展では「生々流転」のテーマで、ガラスが持つ素材の効果を最大限に活かした作品を展示し、次々と生まれ変化していく技法の一部を紹介します。幾多の技法を駆使し、ガラスの涼やかさや温もり、柔らかさや硬さなどを感じさせる作品をお楽しみください。
※ 生々流転:万物は永遠に生死を繰り返し、絶えず移り変わってゆくこと。【『広辞苑』】

左から 緑色外被せ硝子鉢/山田輝雄/1998年/撮影:岡村喜知郎  祭/迫田賢一/1994年  Bolero 1991/リチャード・ラ・ロンデ/1991年

スポット情報

石川県能登島ガラス美術館

ヨーロッパのガラスの都ヴェネツィアをお手本に「島でガラスを」と、1982年にガラス工房が誘致され、1991年にはガラスの情報発信基地として美術館が建設されました。七尾湾を見渡す高台にある美術館はまるで宇宙船のような前衛的な建築デザインが特徴的。 ピカソ・シャガールといった有名な芸術家のデザインをもとに制作されたガラス作品の展示を含め、年に数回の展覧会を開催しています。建築家・毛綱毅曠の設計で風水の考えを取り入れたとてもユニークな構造になっています。 また、大きなガラスのオブジェが展示されている丘からの眺めは最高です。 ...